私たちがイベントやキャンペーンでクイズを使う理由は単純です。
「クイズには、人を動かす力がある」から。
人を夢中にさせる「9つの欲求」とクイズ設計の秘密
私たちがイベントやプロモーションでクイズを活用するのは、単なる知識テストのためではありません。
クイズには人を行動させ、夢中にさせる力があります。
その理由はクイズが人間の本質的な「9つの欲求」を刺激できるからです。
この9つの欲求とは、セガ エックスディーが定義した、人を「使いたくなる・やりたくなる」衝動の源泉。
未来・現在・過去という時間軸と、主体・状況・客体という環境軸を掛け合わせて整理されます。
それぞれの欲求に合わせたクイズ設計を行うことで、参加者は自然と引き込まれ、行動を継続します。
まず「未来」に関わる欲求では3つのパターンがあります。
1つ目は「達成欲求」。これは困難な課題をクリアし、成長を実感したい気持ちです。
クイズではステージ制や称号制度を用意し、クリアの達成感を可視化することでこの欲求を満たせます。
2つ目は「求知欲求」。新しいことを知りたい、偶然の発見を楽しみたいという気持ちです。
ご当地ネタや意外な雑学クイズを出すと、「答えを知りたい!」という衝動が生まれます。
3つ目は「獲得欲求」。希少なものを手に入れたいという欲求で、
限定アイテムや抽選特典とクイズを組み合わせれば強力な動機付けになります。
次に「現在」に関わる欲求も3つあります。
「有能欲求」は、自分の能力を証明したい、認められたいという気持ちです。
難問正解時に特別演出やランキング表示を行えば、誇らしさが参加意欲につながります。
「感性欲求」は、美しさや快適さなど、感覚的な心地よさを求めるもの。
クイズ画面のビジュアルや効果音、アニメーションで“気持ちいい正解体験”を演出できます。
「保存欲求」は、継続や一貫性を保ちたいという心理です。
スタンプカードやコレクション要素を盛り込み、「続けたくなる」流れを作ります。

そして「過去」に関わる欲求も3つあります。
「自律欲求」は、自分で選んで行動したいという欲求。
ルート選択型やテーマ選択型のクイズは、自分事化を促します。
「関係欲求」は、他者とのつながりを求める気持ちです。
チーム戦やフレンド招待機能を加えることで、参加者同士の交流が促進されます。
最後に「回避欲求」。これは損失を避けたいという心理です。
残り時間のカウントダウンや「最後のチャンス」演出は、行動を加速させます。
このように、クイズは情報を伝えるだけでなく、人間の9つの欲求を刺激し、
「やりたくなる」「続けたくなる」体験を設計するための強力なツールです。
クイズドリブンアクションズは、この欲求のフレームを活用し、
参加者を自然に動かす仕組みを組み込んだクイズ設計を提供します。
機能的価値に加えて、情緒的な価値を与えることで、
一過性ではなく、何度でも参加したくなるイベントを実現できます。