毎日、私たちの目の前に「情報」という名のボールが、無数に投げ込まれてきます。
ニュースアプリ、SNS、リコメンド広告… もう、キャッチできる数なんてとっくに超えている。

それでも、私たちはつい拾ってしまう。まるで、お腹が空いてもいないのに、お菓子をつまんでしまうように。

「今日のランチ、何にする?」
パスタにしようか、それとも焼き魚定食か。



さあ、2択クイズの始まりです。
選ぶ要素は「気分」「体調」「栄養」「同行者」「価格」…正解なんてないはずなのに、決められない。
まるで、どこかに“正解”があるかのように迷ってしまう。


「でも、人生はランチよりちょっと厄介だ」

たとえば、職場の人間関係がしんどいとき。
留学か転職か、進学か就職か。
家族か夢か。
そんな「正解のない2択」に直面したとき、どうすればいいのか。

強い人は「どっちを選んでも正解にする」なんて格好いいことを言えるけど、
僕たちはそんなに強くない。
だから迷う。だから怖い。

そんなときこそ「クイズ思考」



ここで登場するのが、“クイズ思考”です。
迷っているとき、人は2択に縛られがち。でもクイズの世界では、選択肢は3つでも4つでも、もっとある。

「行く or 行かない」ではなく、
「行ってみる」「部分的に関わる」「別の形でつながる」など、選択肢は増やせる。

クイズづくりの本質とは、“情報を、最も伝わる形に整えること”。
だからこそ、最も伝わる1つの選択肢を選ぶためには、多くの視点を持ち、多くの選択肢を並べる必要がある。

たとえば、「プーチンはなぜウクライナに侵攻したのか?」
これは重たい問い。でも、クイズというレンズを通すと視界が変わってくる。

「戦争の悲惨さ」を伝えたいなら、選択肢に“民間人の被害”や“難民の数”を入れるかもしれない。
「ロシア国内の苦悩」を伝えたいなら、“経済制裁”や“情報統制”の事実が主役になる。
「NATOとの緊張関係」なら、1991年以降の拡大マップをクイズにするのも面白い。

つまり、どの“クイズ”を作るかによって、どんな“行動”が引き出されるかが変わる。

クイズとは、「答えを示す」ものではない
クイズとは、「考えるための起爆剤」。
誰かの知識を試すのではなく、誰かの思考を拓くことができるツールだと、私たちは信じています。

あなたが悩んだとき、
誰かが立ち止まったとき、
新しい視点を提示し、選択肢を増やし、前に進むきっかけを与えられるのが、
クイズ・ドリブン・アクションズの目指す世界です。  FAQ アイキャッチ画像   


次回予告
「“知識”より“問い”が武器になる時代」
 “情報過多”な時代を生き抜く、クイズ思考の使い方。
2025-08-06