■ SNSの価値観が変わった
少し前まで、若者のSNSは「いいね」を集めるための“映え”が主役でした。
インスタ映えスポット、ユニークな商品、加工された自撮り——。
フォロワーからの承認こそが行動のエンジンだったのです。

しかし、Z世代が大学生・社会人へと成長するにつれ、潮流は変化します。

「SNS疲れ」「盛り疲れ」の増加

無理して背伸びするよりも、自分らしくいたい

広く見せるよりも、価値観が合う仲間と“ゆるくつながりたい”

これが現在のZ世代のリアルな感覚です。


■ “タグる”から“エモり合う”へ
従来は、欲しい情報を探すためにハッシュタグ検索する“タグる”文化が中心でした。
しかし今は、AIが自動でおすすめの動画を流してくれる時代。

Z世代は、
「効率的な検索」よりも「偶然のエモい出会い」
を好むようになりました。

ショート動画を何となく見続ける
突然、感性に刺さる“エモい”コンテンツに出会う
それを“エモ友”(価値観の近い仲間)と共有する

彼らにとってSNSは、
“偶然の発見”を楽しむ場所
へと進化しています。


■ この価値観はクイズ体験とも相性がいい
クイズは、本質的に 「偶然の発見が起こる仕組み」 です。
これをデザインに組み込むことで、Z世代の参加意欲を大きく高められます。

① 偶然の発見を仕込む
選んだルートやタイミングで出題が変わる

予期せぬ豆知識・雑学に出会える
→ 「え、こんな話あるの?」という驚きが“エモさ”を生む

② “エモ友”が生まれる仕掛け
回答の傾向やコメントから、価値観の近い仲間が可視化

「あなたもこの問題で笑ったんだ!」と気づける瞬間
→ 偶然の共感が継続参加の動機になる

③ タグの新しい使い方

解いたクイズに自動でテーマタグを付与
同じタグを持つ人同士が感想をシェアできる
→ “ハッシュタグ文化”を体験型にアップデート


■ 行動を生むのは、計画ではなく「共感の偶然」
Z世代の行動を動かすのは、
「みんながやっているから」ではありません。

偶然の発見

思わぬ共感

小さな“エモい”体験

これらが積み重なることで、
イベント・ブランド・商品への好意が深く残ります。

■ クイズドリブンアクションズが生む価値
クイズは、ただの情報提供ではなく、
“感性のセレンディピティ(偶然の発見)”を設計する体験そのもの。

予想外の知識に出会う
笑える問題で共感が生まれる
感情を揺さぶられる瞬間がある

こうした体験が“記憶に残るブランド接点”となり、
ユーザーはイベントや商品を長く思い出すようになります。

 

2025-10-13