「SDGs」や「社会貢献」と聞くと、真面目でお堅い活動や、利益を度外視したボランティアを イメージしていませんか?しかし、世界のトップ企業や団体は違います。 彼らは人間の心理や社会の盲点を巧みに突き、 「そんな解決策があったのか!」と誰もが唸るようなクリエイティブなアイデアで、 社会問題の解決とビジネス(ファン獲得)を両立させています。 今回は、世界をあっと言わせた「斜め上のSDGsアイデア3選」をご紹介。 脳を刺激するクイズ形式でお届けするので、ぜひ予想しながらスクロールしてみてください! クルマを売らずに「〇〇」を作る? ホンダの異色すぎるアプローチ【日本】 Q. 赤ちゃんを泣き止ませる「ホンダのぬいぐるみ」の秘密とは? 「赤ちゃんにもっと安心を、家族にもっと移動する喜びを」。 そんなテーマを掲げ、自動車メーカーのホンダがファミリー層の 好感度アップを図るために開発したのは、クルマでも飛行機でもなく、 なんと「ある特殊な音が出るぬいぐるみ」でした。 さて、このぬいぐるみからは、一体どんな音が出るのでしょう?【答え】「クルマのエンジン音」が出る ■ なぜエンジン音で泣き止むのか? 実はホンダは、「自社のクルマのエンジン音が、赤ちゃんを安心させる効果がある」ことを科学的に実証しました。 ホンダ車のエンジン音(250Hz以下の低い周波数)は、お母さんのお腹の中で聞いていた「血流音」や 「心音」と非常に近い波形を持っていたのです。 この実験結果から生まれたのが、スピーカー内蔵ぬいぐるみ「Honda SOUND SITTER」です。 💡ここが秀逸!ビジネスのヒント 自社にとって「ただの機械音(ノイズ)」だと思っていたものが、ターゲットを変えれば 「赤ちゃんを泣き止ませる魔法の音(価値)」に変わりました。 自社の当たり前の資産を、全く別の角度から再定義するという、見事な発想の転換です。
DV被害者を救う「魔法のチケット」【イギリス】 Q. スマホに送られてくる「命を救う無料チケット」とは? 新型コロナによるロックダウンの影響で、イギリスでは家庭内暴力(DV)の件数が 前年比で7%も急増しました。 DV被害に苦しむ女性や子供を支援する慈善団体「Women’s Aid」は、 被害者の安全を確保するため、彼女たちのスマートフォンに「ある無料チケット」を 配布する画期的なサービスを始めました。 さて、そのチケットとは何でしょう?【答え】「電車の無料チケット(避難所への乗車券)」 ■ なぜ「電車」なのか? DVは肉体的・性的な暴力だけでなく、生活費を渡さないなどの「経済的DV」を 伴うことがほとんどです。つまり、パートナーから金銭的な自由を奪われている被害者は、 「逃げたくても、移動するための運賃すら払えない」という絶望的な状況に陥っています。 そこで、イギリスの鉄道会社Southeasternが協力し、 助けを求めた被害者のスマホに「空きのある避難所まで行ける電車の無料チケット」を 直接送信するシステムを構築しました。移動後は適切な支援先につながり、宿泊施設も確保されます。 💡ここが秀逸!ビジネスのヒント 「相談に乗る」「シェルターを作る」という従来の支援の前に立ちはだかっていた、 『そもそも逃げるお金がない』という根本的なボトルネック(バグ)を、 鉄道会社のリソースを使ってピンポイントで解決した、極めて実用性の高いUXデザインです。
自社の商品タグで「アイツ」を痛烈にディスる過激戦略【アメリカ】 Q. パタゴニアのタグに隠された「〇〇を叩き出せ」の〇〇とは? 環境問題に本気で取り組むアウトドアブランド「パタゴニア」。 2020年、彼らが販売したオーガニックコットンのショートパンツが、 エコを支持する人々の間で爆発的な人気となりました。 実はこのパンツのタグの裏には、ある特定の職業を痛烈に批判する 「強烈なメッセージ(VOTE THE ASSHOLES OUT = 〇〇を叩き出せ)」が刺繍されていたのです。 さて、パタゴニアが名指しで批判した特定の職業とは?【答え】「(気候危機を否定する)政治家」を叩き出せ ■ 企業理念を貫くための過激なメッセージ パタゴニアが「あいつ(ASSHOLES)」と呼んだのは、政党に関係なく、 気候変動の危機を否定し、石油やガスの利権で私腹を肥やすすべての政治家のことでした。 一見、企業としてはリスクが大きすぎる過激なメッセージですが、 パタゴニアは「故郷である地球を救うためにビジネスを営む」という絶対的な理念を持っています。 結果的に、このタグはTwitter(X)などで大バズり。「このタグがついているなら絶対に買いたい!」と熱狂的な支持を集め、狙い通り、2020年の大統領選への投票行動を力強く後押ししました(※パタゴニアは従業員が投票に行けるよう、選挙日は本社や店舗を休業にしています)。 💡ここが秀逸!ビジネスのヒント 万人受け(炎上回避)を狙って当たり障りのない言葉を並べる企業が多い中、 自社の思想(スタンス)を明確にし、時には強烈な敵を作ること。 それが結果的に「倫理的に正しいことこそが儲けを生み出す(倫理的資本主義)」を体現し、 圧倒的な熱狂を生むブランド作りの神髄です。 いかがでしたか? 「SDGs」や「社会問題の解決」とは、決して自己犠牲や我慢ではありません。 ホンダのように視点をズラし、イギリスの鉄道会社のように見えない障壁を壊し、パタゴニアのようにブレない思想を貫く。 人間の心理とクリエイティビティを掛け合わせた「斜め上のアイデア」こそが、世界をより良く、そしてビジネスを強くしていくのです。 それではまた、次のクイズでお会いしましょう!


【答え】「クルマのエンジン音」が出る
■ なぜエンジン音で泣き止むのか?
実はホンダは、「自社のクルマのエンジン音が、赤ちゃんを安心させる効果がある」ことを科学的に実証しました。
ホンダ車のエンジン音(250Hz以下の低い周波数)は、お母さんのお腹の中で聞いていた「血流音」や
「心音」と非常に近い波形を持っていたのです。
この実験結果から生まれたのが、スピーカー内蔵ぬいぐるみ「Honda SOUND SITTER」です。
💡ここが秀逸!ビジネスのヒント 自社にとって「ただの機械音(ノイズ)」だと思っていたものが、ターゲットを変えれば
「赤ちゃんを泣き止ませる魔法の音(価値)」に変わりました。
自社の当たり前の資産を、全く別の角度から再定義するという、見事な発想の転換です。
【答え】「電車の無料チケット(避難所への乗車券)」
■ なぜ「電車」なのか?
DVは肉体的・性的な暴力だけでなく、生活費を渡さないなどの「経済的DV」を
伴うことがほとんどです。つまり、パートナーから金銭的な自由を奪われている被害者は、
「逃げたくても、移動するための運賃すら払えない」という絶望的な状況に陥っています。
そこで、イギリスの鉄道会社Southeasternが協力し、
助けを求めた被害者のスマホに「空きのある避難所まで行ける電車の無料チケット」を
直接送信するシステムを構築しました。移動後は適切な支援先につながり、宿泊施設も確保されます。
💡ここが秀逸!ビジネスのヒント
「相談に乗る」「シェルターを作る」という従来の支援の前に立ちはだかっていた、
『そもそも逃げるお金がない』という根本的なボトルネック(バグ)を、
鉄道会社のリソースを使ってピンポイントで解決した、極めて実用性の高いUXデザインです。
【答え】「(気候危機を否定する)政治家」を叩き出せ
■ 企業理念を貫くための過激なメッセージ


